ふるさと納税は、クレジットカード対応の自治体もあります。
クレジットカードを利用すると手軽でポイントも貯まってお得ですが、注意点もあります。
クレジットカードでふるさと納税をする場合について見ていきましょう。
ふるさと納税をクレジットカード払いがおすすめの理由
ふるさと納税の支払い方法は、ふるさと納税専用の振込用紙や自治体より発行される納入通知書を用いる方法、コンビニ決済、銀行振込みなどがありますが、クレジットカード払いが特におすすめです。
クレジットカード払いだと寄付金の支払い完了までの時間が早く、ショッピングサイトで普通に買い物するのと同じような感覚ででき、手続きも非常に簡単です。
さらにクレジットカードのポイントも貯まります。
クレジットカードの他には、ソフトバンクまとめて支払い・auかんたん決済・ドコモケータイ払いもスピーディーに寄付金の支払いができますが、利用するにはそのキャリアのスマホやケータイを持っている必要があります。
またそれらのサービスに対応していないふるさと納税サイトも多く、クレジットカードの方が汎用性が高いです。
クレジットカード払いの最大のメリットは、決済スピードの速さです。
即時決済が行われるため、支払完了までのタイムラグがほとんどありません。
もし12月31日にクレジットカード払いしても、その年の確定申告に間に合います。
ただし、自治体によっては確定申告の締め切り日が異なる場合もあります。
早めに締め切る自治体もあるため、年末でふるさと納税額を調整する際には注意しましょう。
また、決済スピードが速いため、人気の高い返礼品が品切れになる前に手に入れやすくなります。
数量限定の返礼品はあっという間になくなることもあるため、クレジットカード払いが有効です。
手数料が無料なこともおすすめの理由です。
クレジットカード決済の手数料は自治体側が負担します。
ただし、分割払いやリボ払いなどを利用する場合の手数料は自己負担です。
さらに、クレジットカード払いの引き落としは決済時よりも後です。
その時点で手元に現金がなくても決済が可能なため、給料日前など手持ちの現金が少ない時に重宝します。
分割払いやリボ払いを利用すると、月々の支払いを少なくすることも可能なため、自分の給料やボーナスなどを考慮しながら、支払額をコントロールできます。
クレジットカードによっては、独自のポイントが付与されることも魅力です。
ポイントが付与される条件やポイント数、交換率はカード会社によってまちまちです。
仮に1%のポイントが付与されるクレジットカードを持っている場合、10万円のふるさと納税手続きにそのクレジットカードを使うと、10万円×1%=1,000ポイントがもらえます。
1ポイント=1円の交換率の場合は、1,000円分になります。
ポイントサイトを経由してクレジットカード払いをすると、さらに効果的にポイントを貯めることができます。
方法は、通常のクレジットカード払いする前に、ポイントサイトにログインするだけです。
ポイントサイトのポイントと、クレジットカード独自のポイントを両方利用すると、ポイントの2重取りできるため、有効に活用しましょう。
確定申告やワンストップ特例をする際にも便利です。
クレジットカード支払い履歴を見れば、いつどのぐらいの金額、ふるさと納税をしたか割り出すことができます。
ふるさと納税をクレジットカード払いする際の注意点
ふるさと納税の決済手段でクレジットカード払いをする際に、いくつか注意点があります。
クレジットカードのブランド
まずは、そのクレジットカードが使えるかどうかです。
ふるさと納税のクレジットカード払いに対応していない自治体もあるため、事前に確認が必要です。
その上で、クレジットカードのブランドも注意しましょう。
多くのふるさと納税サイトや自治体で、VISAとマスターカードの国際ブランドが使えます。
JCB・アメリカンエキスプレス・ダイナースは対応していない自治体も多いです。
その他の多くのクレジットカードが使えますが、銀聯カードは、まだほとんどの自治体で使えません。
ポイント還元率が低下
クレジットカード払いをすると、カード会社独自のポイントがもらえることがあります。
ただし、ふるさと納税をする自治体によっては、ポイント還元率が低下することがあります。
その理由は、ふるさと納税で得られる手数料率が低いことになります。
そのため、ポイント還元率を低下させることによって収支のバランスを取っています。
本人名義のクレジットカードを使用すること
ふるさとチョイスや楽天などの大手ふるさと納税サイトの大半は、ふるさと納税をする人と同じ名義のクレジットカードを使わなければ、不利益を被ることになります。
中でも楽天は特に厳しく、ふるさと納税自体がキャンセルされます。
ふるさとチョイスは返礼品はもらうことができますが、税金が控除されないため、注意が必要です。
自治体によっては、家族名義のカードを使用した場合でも問題なく決済できたケースもあるようですが、原則として本人名義のカードで行いましょう。
その年の確定申告に間に合わせるために注意すべきこと
その年の1月1日~12月31日の期間中に行われたふるさと納税が、確定申告の対象になります。
具体的には、受領証明書に記載されている受領日が12月31日までであることが必要です。
多くの自治体が、インターネット上でクレジットカード決済を行った日を受領日にしています。
そのため、仮に12月31日にクレジットカード決済をしても、通常は間に合います。
ただし、自治体によっては、ふるさと納税の締め切り期間が異なることがあるため、注意しましょう。
12月上旬で申込みを締め切る自治体すらあります。
さらに、クレジットカード決済の場合でも、自治体によっては決済日ではなく自治体に実際に入金された日を受領日にすることもあります。
もし受領日が翌年になった場合は、その年ではなく翌年分の確定申告の対象になります。
クレジットカード決済ができない場合
クレジットカード決済ができない理由もいくつか考えられます。
すぐに問題解決できるケースもありますが、長期間決済ができないケースもあるため、注意しましょう。
まずは、クレジットカードの使用期限が過ぎていないかチェックしましょう。
また、いったんクレジットカード払いを行うと、基本的には取り消しできません。
ふるさと納税は寄付のため、返金はほとんどの自治体で受け付けません。
一方で、クレジットカード払いを申し込んだ後、決済が遅れた場合はふるさと納税が取り消されることがあります。
例えば、「8時間以内振込がない場合は無効」とする自治体があります。
クレジットカードの使いすぎにも注意しましょう。
税金控除の恩恵を受けられる代わりに支払いが苦しくなっては本末転倒です。
一度に支払う金額を抑えるには、分割払いやリボ払いを利用することができます。
決済手数料は自治体が負担してくれるため無料ですが、分割手数料は支払う必要があるため、注意しましょう。
クレジットカードを使い過ぎた場合には、利用限度額オーバーの措置が取られます。
その場合、クレジットカード払いの使用停止や利用可能額の減額があります。
特にリボ払いを利用する際に注意が必要です。
ふるさと納税でカード払いする以外に得する方法
ふるさと納税の決済手段で、カード払いに対応した自治体やふるさと納税サイトは数多くあります。
それ以外にも、利便性の高さやお得感を打ち出すケースも登場しています。
その一つが、ケータイ払いです。
ケータイ払いをいち早く決済手段に取り入れたのが、さとふるです。
ソフトバンク・au・ドコモの大手三社が提供するケータイ払いが利用できます。
さとふるは2014年10月31日にスタートしましたが、最初からソフトバンク社と提携し、ソフトバンクまとめて支払いを使うことが可能でした。その後、ドコモやauとも提携しています。
さとふるに遅れて、ふるさとチョイスもケータイ払いができるようになりました。
まだケータイ払いに対応していないふるさと納税サイトが多いですが、今後増えてくる可能性があります。
また、さとふるやふるさとチョイスでも、ケータイ払いに対応していない自治体も多くあります。
さらに、寄付金額ごとにケータイ払いができる上限金額も設けられています。
カード払いは、クレジットカード情報などを入力する必要があります。
カード番号が自動入力できる場合でも、裏面の3~4ケタの番号は手動で入力します。
そのため、クレジットカードが手元にない時は利用できません。
その点、ケータイ払いはスマホを持っていれば外出先でも利用できます。
クレジットカード情報などの入力も不要のため、カード払いよりも早く決済できます。
支払いは毎月の電話料金やコンテンツ利用料と合算できます。
各キャリアのポイントサービスも利用できるため、お得です。
ソフトバンクまとめて支払い
ソフトバンクまとめて支払いを利用してふるさと納税をすると、寄付金額を毎月の利用料などと合算して支払うことができます。
ソフトバンクまとめて支払いには利用限度額があり、満20歳以上のかたは最大10万円/月です。
そのため、10万円を超える寄付はできません。
支払いの遅延や滞納、利用制限に達した場合などはふるさと納税をすることができません。
その場合は、カード払いなど他の決済手段を用いましょう。
auかんたん決済
auかんたん決済も、ソフトバンク支払いと同様に、auケータイの毎月の利用料などと合算して支払うことができます。
さらに、auIDを持っていさえすればauかんたん決済が利用できます。
スマホやタブレットを持っているかたはもちろん、auひかりやSmartTVBoxの契約者も対象です。
利用限度額は満20歳以上のかたは最大10万円/月です。
ただし、auひかりやSmartTVBoxの契約者は利用限度額が10,000円までに制限されることがあります。
ドコモケータイ払い
NTTドコモには、ドコモケータイ払い、dケータイ払いプラス、spモード決済などがあり、ふるさと納税サイトで使えるのはドコモケータイ払いです。
spモードまたはiモードを契約していれば、特別な申し込み手続き不要で利用できます。
利用限度額は、満20歳以上のかたは初期設定で5万円までになっています。
ドコモの利用状況により、10万円まで増額が可能です。
上記の各社が独自の特典を設けていることがあり、その特典をうまく利用すれば、カード払い以上に得することが可能です。
例えば、2017年12月31日までにふるさとチョイスでドコモケータイ払いを利用すると、dポイントが当たるチャンスがあります。
一等が5,000ポイント、二等が1,000ポイント、三等が500ポイントです。
ふるさとチョイスに合計5,000円以上のふるさと納税をし、dポイントクラブ会員であれば、エントリー不要で参加できます。
ケータイ払い以外にも、ペイジーを用いた支払いがあります。
ペイジーはインターネットバンキングなどを利用することによって、カード払いと同等以上の利便性があります。
ペイジー払いができるふるさと納税サイトは、さとふるやふるさとチョイスなどです。
対応していないふるさと納税サイトも多いです。
楽天銀行を利用したペイジー払いで、楽天市場を利用したふるさと納税をお得にする方法もあります。
同じ楽天グループのため、取引がスムーズです。
楽天ポイントサービスが利用できてお得です。
まとめ
ふるさと納税のクレジットカード払いについて見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- ふるさと納税をクレジットカードにするとお得なことが多い
- クレジットカードに対応していない自治体もある
- 使いすぎには注意が必要
ふるさと納税をクレジットカードで行うメリットと注意点について見てきました。
決済が即時で他にも便利なことが多くありますが、注意点もいくつかあります。
特に、意識しないうちの使いすぎには注意しましょう。