ふるさと納税では地域の特産品の他に、商品券などの金券などの返礼品ももらうことができます。
上手に使えば、普通の品物より便利かつ有意義に活用することもできます。
今回はふるさと納税のお礼としてもらえる金券や自治体、還元率についてご紹介します。
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ふるさと納税で金券がもらえる自治体と還元率
ふるさと納税の返礼品の多くは、その地域の特産品などの品物です。
しかし特定の商品を購入できる商品券や、その地域で使用できる感謝券などの返礼品もあります。
使用期限があるものもありますが、返礼品を受け取った後に自分の都合に合わせて使用する時期を選べるなど、金券は便利に使うことができます。
感謝券を上手に使えばお得に旅行を楽しむこともできますから、一度チェックしてみてください。
静岡県小山町「サーティーワンアイスクリーム商品券」
ふるさと納税額10,000円
還元率40%
全国のサーティワンアイスクリームの店舗で使用できる商品券です。
寄付金額10,000円から100,000円で、寄付金額に応じて500円の商品券が8枚~80枚もらえます。
静岡県小山町「リンガーハットグループ共通商品券」
ふるさと納税額10,000円
還元率40%
日本国内の長崎ちゃんぽんリンガーハットととんかつの浜勝で利用できるお食事券がもらえます。
寄付金額10,000円~100,000円で、寄付金額に応じて500円の商品券が8枚~80枚もらえます。
群馬県中之条町「感謝券と特産品」
ふるさと納税額10,000円
還元率60%
中之条町の旅館やホテルでの宿泊や町内での飲食や買い物、施設利用などに使える感謝券5,000円分と特産品1,000円分がもらえます。
中之条町には四万の病に効く伝説の湯として有名な四万温泉のほかに、沢渡温泉や六合温泉など多くの温泉があり、いずれの温泉地でも感謝券を利用することができます。
飲食店やカフェでは、地元の食材を使ったメニューが楽しめます。
また、道の駅では、新鮮な野菜が手ごろな値段で買うことができます。
群馬県みなかみ町「ふるさと納税感謝券みなかみハピネスチケット」
ふるさと納税額2,000円から上限なし
還元率50%
宿泊券や体験チケット、地元でのお買い物券として使えます。
みなかみ町には18湯という個性豊かな温泉地があり、色々な種類の温泉を楽しむことができます。
谷川岳をはじめとする自然満載の山々のほか、豊富な水源を利用したウオータースポーツなどを楽しむことができます。
群馬県草津町「くさつ温泉感謝券」
ふるさと納税額10,000円
還元率50%
草津町内の旅館やホテル、飲食店など、300以上の施設で利用できる感謝券です。
草津温泉の効能は多く、「恋の病以外効かぬ病気はない」という言い伝えがあるほどです。
自然湧出量が日本一で、すべての温泉が天然温泉100%の源泉かけ流しです。
感謝券の還元率は、平成29年10月より30%の還元率に変更されますのでご注意ください。
新潟県新発田市「月岡温泉旅館感謝券」
ふるさと納税額10,000円
還元率50%
月岡温泉は、全国第2位の硫黄成分含有量を誇り、エメラルドグリーンのお湯が特徴です。
入浴すると肌がつるつるになるため美肌の湯として有名です。
月岡温泉は芸妓文化を大切に保存しており、現在も約30名の芸妓が所属している珍しい温泉地です。
この芸妓代金にも感謝券を利用することができます。
金券目当てでふるさと納税をする際の注意点
ふるさと納税では、金券や商品券などを返礼品にしている自治体があります。
最近では総務省からの通達もあり、返礼品として取り扱う自治体は減少傾向にありますが、それでも人気の返礼品として多くの人が選んでいるアイテムです。
金券を申し込むメリットのひとつとして、転売して現金化できる点があげられます。
現金が手に入って節税もできるのですから、一番お得な返礼品でしょう。
もちろん転売せずに自分で使っても、好きな商品と交換できるのでお得感は高いです。
金券目当てでふるさと納税を考えた場合、注意しておかなければならないことがいくつかあります。
金券には多くの種類がある
自治体によって取り扱っている金券の種類は違います。
ふるさと納税で多いのは旅行券や地域のお店で使えるものです。
他にはゴルフクラブなどの施設で使える金券もあります。
複数の店舗で使える金券と、特定のお店で使える金券では使い勝手も変わってきます。
一通り確認した上で自分が一番使いやすい金券を選ぶのがポイントです。
金券の取り扱い自治体は減ってきている
先ほども述べたように、転売を行う利用者が増えていることで金券や商品券を取り扱う自治体は減っています。
もし今後も金券を返礼品としてもらいたいのであれば、モラルの面からも自分で利用しなければいけません。
原則的に自分が使うものを選びましょう。
もちろん、使いきれる金額をもらうのも大切なことです。
総務省の通達があってから商品券や金券の還元率を公開している自治体は減っています。
ほとんどの自治体は問い合わせることで還元率を教えてくれる
還元率が分からないまま申し込むと、思っていたよりも少ない金額になってしまうこともあります。
総務省ではふるさと納税の返礼品を3割までに抑えるよう通達していますので、3割より少なかったとしても問題はありません。
また金券によっては期限を設けているものや、地域の商店街や施設など限られたエリアでしか使えないものもあります。
期限や使える場所は公開されていることが基本なので、しっかり調べておきましょう。
いつまで何に使えるのかを把握した上で返礼品としてもらうことが大切です。
もし使い切れなかったとしても保証はありませんし、せっかくの金券の意味がなくなってしまいます。
転売禁止の自治体も出てきている
ふるさと納税で豪華な返礼品が出回っていることを総務省はふさわしいと思っていません。
実際に2016年ごろから色々な規制も行われています。
2017年には各自治体へ寄付金額の3割以上の返礼品を控えるよう通達も出ています。
商品券などは特に、転売目的で寄付を申し込む人が増えているためふるさと納税にふさわしくない品目としてあげられています。
このため転売禁止を掲げている自治体も見かけられます。
もし金券を自分で使うのではなく、転売しようと思っているなら注意が必要です。
転売したからと言って自治体側に何か直接的な悪影響が出るわけではありません。
しかし、転売が頻繁に行われることでますますふるさと納税にふさわしくないものとして考えられることもあるからです。
実際に転売が原因で商品券の返礼品をなくした自治体もありますし、転売を固く禁じている自治体もあります。
買った本人でなければ使用できないことが原則
転売された商品券は使えないようなしくみになっているケースもあります。
転売が発覚した場合のみとしていることもありますが、トラブルの原因になる可能性もあります。
その点は注意して、現金化は自己責任で行うようにしましょう。
商品券などの金券を選ぶ際には、転売の可否について確認しておきましょう。
また、転売ではなく誰かに譲っただけで使えなくなるケースもあるので注意が必要です。
自治体によっては誰が金券を買ったのか、すべて管理しているところもあります。
基本的に買った本人でなければ使用できないということを想定しておきましょう。
地域限定の商品券は金券ショップ買取不可の場合も
金券や商品券はお金と同じだから金券ショップに売ればいいのではないかと考える人もいるでしょう。
ですが、それができないパターンもあります。
ふるさと納税で扱っている商品券は使えるエリアが限定されているものも多く、買い手が限定されてしまうことから金券ショップではあまり歓迎されません。
もし金券ショップを利用して現金化しようとしているなら、ショップで買取が可能かあらかじめ確認しておきましょう。
都道府県の取り決めで転売不可とされていることが多く、全国チェーンの金券ショップなどでは買取を拒否されることもあります。
全国で使える商品券は取り扱ってくれる可能性もあり
ふるさと納税の返礼品の中には、地域限定ではなく全国のお店で使える金券などもあります。
全国チェーン店で使える金券であれば、金券ショップで取り扱われている可能性も高くなります。
金券ショップで販売されているか確認しておけば、比較的現金化は簡単になるでしょう。
本来は自分で使うことが前提の返礼品ですが、都合がつかなくなってしまうことはあり得ることです。
例えば旅行に行くつもりで申込んだけれど、休みの都合や体調でキャンセルせざるを得ないケースなどです。
そんな時、もし金券ショップがだめならどうやって換金すればいいのかと悩む人も多いでしょう。
次に実際に商品券の現金化が行われている方法を紹介します。
オークションで販売する
ふるさと納税の返礼品である商品券を現金化するなら、個人でオークションを利用するのが一般的な方法です。
オークションのサイトを見れば、商品券や金券の出品が多いこともわかるはずです。
人気のオークションとしてはヤフオクや楽天オークションがあります。
手軽に使うことができますし利用者も多いので、買い手がつきやすくなっています。
転売OKの自治体や金券があるならオークションで買い手を探すのが最適です。
オークションなら購入者も個人になりますし、全国に対して呼びかけができるため地元の人が買ってくれるケースが多いのもメリットです。
オークションの場合必ずしも買い手がつくとは限らない
オークションでは売れるまで時間がかかることもあるので、その点は理解した上で利用するようにしましょう。
売れなかった場合のことも考えると、あらかじめ自分でも使える金券を選んでおくとリスクは少なくなります。
当然ですができるだけ有効期限が長いものか、もしくは有効期限がないものを選ぶのが望ましいでしょう。
またオークションを利用する場合には手数料がかかるケースが多いので、その点も考慮して現金化を考えるのがポイントです。
還元率の高い商品券を選ぶようにする
どうしても現金を手に入れたいなら人気のある金券を手に入れ、オークションで売るようにしましょう。
もちろん現金に変えることを考えなくても、還元率が高い金券の方がお得です。
金券はものによって還元率が違います。
あらかじめオークションや金券ショップで相場を調べておくことをおすすめします。
人気のない金券だと売値を安く設定しなければなりませんし、そもそも売れないケースも増えてくるでしょう。
せっかく現金にするのですから、人気が高い金券を選びましょう。
オークションなどでは金券の額面の80%~90%程度が相場となっています。
まとめ
金券の返礼品について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 金券選びの際は一番使いやすいものを選ぶ
- 転売禁止のケースもあり自分で使うのが基本
- やむを得ず手放す場合はオークションがおすすめ
ふるさと納税では各地の特産品や名産品の他、便利に使える金券も取り扱っているのでとても便利に利用できます。
商品券などの金券は地域や期限が限られていることもあるので、還元率と併せてあらかじめ確認して申し込むことが大切です。
ものによっては転売が禁止されていることも多いので、基本的には自分で使うことが前提となりますが、どうしても使えない場合はオークションなどを利用して売却という手段もあります。