ふるさと納税で自治体に寄付を行うと、商品そのもの以外にポイントをもらえる自治体も増えつつあります。
届く品物の置き場などを気にすることもないのがポイント制のメリットと言えます。
今回はふるさと納税のお礼としてもらえるポイント制についてご紹介します。
ふるさと納税のポイント制について
ふるさと納税のお礼品がもらえるようになった当初は、寄付と同時にお礼品の選択をしなければならず、大量の品物の保存場所や寄付の時期を考慮する必要がありました。
そのため、一人暮らしや少人数の家庭にとっては選択肢が少なくなりがちでした。
ふるさと納税の注目度があがるにつれ、そんな悩みに配慮してポイント制を導入する自治体が増えました。
賢く使えばとても楽しいポイント制のメリットを見ていきましょう。
ふるさと納税のポイント制とは?
寄付した自治体から、ポイントをお礼品としてもらうことです。
後日、ポイントを使って特産品などと交換することができます。
メリットその1:好きな時にお礼品が選べる
ポイントでの交換なら、寄付と同時にお礼品を選ぶ必要はありません。
旬が短い果物や入荷待ちの品物も、時期を待って申し込むことができます。
欲しいものや欲しいタイミングで選ぶことができれば、届いた時の準備も楽にできます。
ポイント積み立てにより高額商品ゲットのチャンス
ポイントは有効期限内なら積み立てが可能です。
また、新たに寄付することで有効期間が延長されます。
一度の寄付金額が少なくても、積み立てにより選べる品物の範囲が広がります。
1回ごとにお礼品をもらうのもうれしいですが、何回分かをまとめて豪華なものを狙ってみるのもいいでしょう。
メリットその2:カタログなら場所を問わずにじっくり選べる
ポイントと交換できるお礼品のリストが記載されたカタログなら、インターネットに接続しなくても場所を選ばず見ることができます。
とても美しい仕上がりになっているものが多いので、見ているだけで楽しいです。
外出先やお風呂など、少し空いた時間を活用できます。
メリットその3:受け取り時期や受け取り場所の融通が利きやすい
ポイント制を採用している自治体は、ポイント管理やお礼品の発送を外部に委託している場合が多いです。
そのため、受け取り時期や発送先の指定ができる場合も多いです。
贈答品を取り扱う自治体もあるので、お中元やお歳暮に選ぶ方もいるようです。
ふるさと納税のポイント制があるポータルサイト、サービス
お礼品は後でじっくり選んでから決めたいと考えている人には、ポイント制を導入している自治体がおすすめです。
人気のポイント制がある自治体をご紹介します。
「ふるさとチョイス」
日本最大級のふるさと納税サイトといえば、ふるさとチョイスです。
掲載自治体数ナンバーワンで、品数や特集も豊富です。
特産品や地域、使い道など様々な角度から検索できるので、使い勝手も非常に良いです。
ふるさと納税初心者の方でも使いやすく人気が高いサイトです。
クレジットカード決済ならポイントはすぐに反映されるので、お礼品もすぐに選べます。
また、複数の自治体に寄付した場合でもIDひとつで管理できるのも特徴です。
「ふるぽ」
ふるぽは旅行会社JTBが運営しているサイトです。
主にポイント制を採用していて、寄付でもらったポイントを地域の特産品や旅行と交換することができます。
旅行好きな人や、年末に駆け込みでとりあえず納税したい人には重宝されています。
決済はふるさとチョイスで行わなければならないので、少し手続きが必要です。
「ふるなび」
ふるなびは特産品の取り扱い数は他のサイトに比べて少ないですが、電化製品のラインナップが豊富なのが特徴です。
引っ越しや、家電の新調を考えている人には参考になります。
「ふるなび」には「ふるなびグルメポイント」という派生サイトがあります。
ここでは、対象の自治体に寄付をすると、寄付金額のうち最大30%のポイントがもらえます。
このポイントは、自治体と提携しているレストランの食事代に使えます。
外食好きは必見です。
「楽天ふるさと納税」
サイト独自のポイント制を採用しています。
楽天のグループのサービスは多くの人に馴染みがあり、ネット通販で普段から利用している人も多いです。
楽天ふるさと納税は、楽天市場で買い物をするのと同じ感覚でふるさと納税をすることができます。
一番の魅力は、溜まった楽天ポイントで寄付することもできることです。
ポイント使用での寄付なら、初めての人でも気軽にできそうです。
また、ふるさと納税で支払った金額や使ったポイントも楽天ポイントの付与対象になります。
取り扱い自治体数は、他のサイトに比べてまだ少ないですが、これから増えていくことを期待したいです。
ふるさと納税ポイント制のデメリット、注意点
ふるさと納税のポイント制は、寄付と同時にお礼品を選ばずに後からじっくり検討したい人や、年末の駆け込み納税者には重宝されています。
便利なポイント制ですが、いくつか注意しておきたいこともあります。
一緒に見ていきましょう。
有効期限切れに注意
一番注意しないといけないのが有効期限です。
寄付した後にじっくりお礼品を選べるのがポイント制の良いところですが、うっかりすると有効期限切れで失効になります。
有効期限は自治体によって異なります。
複数の自治体のポイントを持っている人は特に注意が必要です。
お得度が分かりにくい
1万円の寄付で100ポイント付与の自治体と、同じ1万円でも250ポイント付与の自治体があります。
これは、自治体によってポイントの単価が異なるために起こることです。
同じジャンルの品物で各自治体を比較しようとしてもポイント単価が違うので、どの自治体のものがお得かが分かりにくいです。
還元率が良い自治体を選びたいと思う人は多いと思います。
しかし、ポイント制から比較するのは骨が折れる作業になるので不向きです。
もらったポイントが使い切れないことも
ふるさと納税でポイントをもらったら、寄付した自治体のサイトやお礼品のカタログから欲しい品物を選ぶことができます。
ポイントの範囲内であれば、複数のお礼品を選ぶことができるのもポイント制の良いところですが、きっちり使い切れない場合は損をする可能性もあります。
せっかくなら、目当てのものを選んだ後残ったポイントも全て使い切りたいです。
少数のポイントでも引き換えができるようラインナップを揃えている自治体と、品数が豊富でない自治体があるので、もらえるポイントがきちんと使い切れるかどうかが重要になります。
特に、もらえるお礼品で自治体を選ぶ人は、事前に下調べすることをおすすめします。
どうしてもポイントが余ってしまうが、1ポイントも無駄にはしたくないと考えている人には、次の方法があります。
ふるさと納税のポイント制は、有効期限内に新たに寄付することで有効期限が延長されます。
そうすることで、追加で増やしたポイントでお礼品と交換することができますが、やはり1ポイントも残さず使い切るのは結構難しいです。
まとめ
ふるさと納税のポイント制について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ポイント制になると商品の置き場などを気にする必要がない
- ふるさとチョイス・ふるぽ・ふるなび・楽天ふるさと納税などでポイント制がある
- 期限切れや使い残しに要注意
ふるさと納税の返礼品として商品などの代わりにポイントがもらえる自治体が増えつつあります。
これに対応するポータルサイトも色々あるので、上手に活用したいところです。
ポイント制ではメリットもある反面、期限切れや使い残しで損をするなどのデメリットもあるので、ポイントを使い切るようきちんと考えて使うことが大切です。