ふるさと納税にはふるさと納税定期便というシステムがあります。
このシステムを利用すると様々なメリットがあり人気を呼んでいます。
ここではふるさと納税定期便のメリットや特徴についてご紹介します。
ふるさと納税定期便とは?特徴とメリット
ふるさと納税定期便とは、寄付をすると定期的に決められた回数分返礼品が届くシステムです。
毎月1回ずつ1年を通してもらえるものや、3か月ごとに3回もらえるものなど、寄付金額やもらえる回数、頻度は様々です。
複数の返礼品がもらえるため寄付金額も高額なことが多いですが、お得度も高く人気があります。
定期便は、自治体毎に設けられているものや、ふるさと納税ポータルサイトが特別に設けているものがあります。
ふるさと納税ポータルサイト独自の定期便の中には、自治体の垣根を越えて様々なテーマに沿った品物がピックアップされたものもあります。
定期便のメリット①:保管や消費がしやすい
通常の返礼品は一度にたくさんの量が届いて冷蔵庫に入りきらなかったり、保管場所に困ったりすることがあります。
特にお米やミネラルウォーターなどは重くかさばり保管ができないため、申し込みを諦めたという声も多いです。
定期便を利用すると小分けにして届くので、保管場所の心配は解消されます。
また、食べきれず残る心配も少なくなります。
スーパーなどで購入し持ち運ぶ必要がない点も魅力です。
定期便のメリット②:食べ比べ・飲み比べができる
同じ商品が大量に届くと食べ飽きて残る場合や、消費方法や調理方法に工夫が必要になる場合があります。
定期便では毎回違う商品が届くものが多いため、食べ飽きる心配がありません。
同じ食材でも、部位や加工方法が違うと毎回楽しむことができます。
お米やお酒の食べ比べができる定期便もあり、多くの種類を少量ずつ試してみたいかたにおすすめです。
定期便のメリット③:届く時期から選べる
発送時期が事前に分かるのも特徴です。
特に生鮮食品の場合は保存の心配があるため、事前に予定が立てやすいのはうれしいポイントです。
また、季節に応じた定期便も豊富です。
例えば冬に届く定期便なら鍋セットなど、その時期に欲しいと思うものの組み合わせが多くあります。
定期便のメリット④:手間が省ける
ふるさと納税では複数の自治体に寄付を申し込めるので、複数の自治体への寄付で様々な返礼品をもらう人も多いです。
税金の控除を受ける手続きの際、確定申告をせずにワンストップ特例制度を利用する人は多いでしょう。
5つの自治体までならワンストップ特例制度を利用できますが、寄付した自治体全てに書類を送付する必要があります。
定期便を利用すると1回の寄付で複数の返礼品がもらえるため、書類送付の手間がかからないことも大きなメリットと言えます。
ふるさと納税定期便の注意点
ふるさと納税定期便とは、1回の寄付で決められた回数の返礼品が定期的に届くものを指します。
大量に届く返礼品の保管に困る方や、複数の返礼品をもらいたい方に便利なシステムです。
主に食材や食品が取り扱われ、1年を通して楽しむことができます。
そんな便利な定期便にも、いくつか注意したい点があります。
一緒に見ていきましょう。
受付時期がある
ふるさと納税定期便の返礼品は、もらえる回数や時期が独自に決められています。
例えば、1か月毎に12回届くものもあれば、3か月毎に4回など様々です。
12月~3月までのお届けなどのような季節限定の定期便には、受付時期が設けられているものが多いため注意が必要です。
また、1年を通して届くスケジュールが決まっているものは、申し込むタイミングにより翌年に届けられるものもあります。
売り切れに注意
定期便の中には、先着20個までなどの数量限定品も多いです。
人気の商品は売り切れる恐れがあるため、早めに申し込まれることをおすすめします。
年末のかけこみ納税者で混み合う時期はできるだけ避けて、余裕を持って申し込まれると良いでしょう。
内容が変更になる場合がある
自治体の特産品が生鮮食品の場合は、収穫したてのものが届きます。
当然、天候の影響により収穫量に変動があるため、場合によっては当初の内容から変更になる可能性があります。
そういった可能性もあると理解した上で楽しみに待ちましょう。
還元率が分かりにくい
ふるさと納税定期便の寄付額は幅広く、とても高額なものもあります。
複数の返礼品がもらえるため、還元率の計算が手間で面倒です。
特に寄付額が高額になるほど返礼品のバリエーションも豊富になり品数も多いため、計算はかなり骨が折れる作業です。
内容量を良く確認してから申し込みましょう。
保管場所や保管方法に注意
複数の商品が小分けに届くのが定期便の魅力ですが、内容によっては保管場所の確保が必要になる場合もあります。
例えば肉類が大量に届く月があったり、お米が10kg届いたりすることもあります。
前もって届く量を把握し、食材の消費を意識したり保存スペースの確保をすれば慌てずに受け取ることができます。
ふるさと納税定期便の申込方法、流れ
ふるさと納税定期便の申込方法や流れは以下のようになっています。
①寄付先を選ぶ
まずは、各自治体のWebサイトやふるさと納税ポータルサイトから寄付をしたい自治体や返礼品を選びます。
寄付先が決まっていない場合は、様々な方法で検索・絞り込みができます。
ふるさと納税定期便の場合、ポータルサイト毎に特集ページが用意されていることが多いです。
返礼品が届く時期をあらかじめ決められている場合が多いため、届く回数やタイミングを忘れずにチェックしましょう。
②寄付を申し込む
寄付したい自治体や欲しい返礼品が決まったら、商品ページの内容や注意事項を良く確認して寄付を申し込みましょう。
ふるさと納税定期便は複数回にわたり返礼品がもらえることから、寄付金額が少し高めのものが多いです。
あらかじめ控除が受けられる金額の範囲を確認しておきましょう。
③購入手続き
寄付する自治体や定期便が決まったら、購入手続きが必要です。
一般的な入金方法は、クレジットカード決済、銀行振込、納付書払いがあります。
利用するポータルサイトによって多少変わってくる部分もあるので、詳しくは各ポータルサイトで確認されることをおすすめします。
例えば楽天ふるさと納税を利用して寄付をする場合、獲得済みの楽天ポイントを使って申し込むこともできます。
銀行振込の場合、振込用紙は送られてきませんので注意しましょう。
自分で自治体のWebサイトを見て振込先を調べる必要があります。
④返礼品を受け取る
配達月があらかじめ決められていない場合、入金確認が済んだ翌月から返礼品が届くのが一般的です。
返礼品により届く回数やタイミングは異なります。
申し込みの段階で確認しておきましょう。
⑤寄付証明書を受け取る
多くの場合、返礼品とは別に寄付証明書が届きます。
返礼品が届く前に届く場合もあります。
⑥税金の控除を受ける
ワンストップ特例制度を利用する場合は、寄付時に申し込めば自治体から申請書が届きます。
確定申告をする場合は、寄付証明書が必要になるので、なくさないように保管しておきましょう。
ふるさと納税定期便・頒布会をしている自治体とおすすめ
ふるさと納税定期便、頒布会をしている自治体とおすすめの返礼品をご紹介します。
長崎県平戸市「長崎平戸のうまかもんスペシャル」
ふるさと納税額 140,000円
平戸瀬戸市場が厳選したおいしい食材が、計4回届きます。
内容は、極上サーロインステーキ、とらふぐセット、ウチワエビと貝のセット、うなぎ蒲焼きといった贅沢な食材ばかりです。
長崎県松浦市「新・松浦玉手箱~12月からお届け~」
ふるさと納税額 300,000円
毎月2~3品程度が計12回届きます。
干物やとらふぐなどの海産物、長崎和牛、米、フルーツ、お茶やスイーツなど多岐にわたるジャンルの品が届きます。
月に1回のお楽しみが味わえます。
先着20名までの限定品です。
鳥取県倉吉市「隔月コース」
ふるさと納税額 100,000円
2か月毎に1品ずつ、鳥取の名産品がもらえます。
鳥取和牛500gやひとめぼれ10kg、すいか2玉など、ボリュームもしっかりあります。
長崎県佐世保市「長崎和牛 四季折々のお届けA5など級便 年3回お届け」
ふるさと納税額 800,000円
長崎和牛を存分に味わいたい人におすすめです。
季節ごとに3か月連続で届きます。
春夏秋冬で届く内容が違うので、欲しい時期や内容を選んで申し込めます。
長崎和牛づくしのバラエティーに富んだ構成で、様々な部位や料理が楽しめます。
ステーキや焼き肉はもちろん、ローストビーフや佐世保バーガー手作りセットまで楽しめます。
石川県七尾市、福岡県糸田町、沖縄県嘉手納町「冬の鍋定期便」
ふるさと納税額 30,000円
ふるさと納税ポータルサイト・さとふるでは、1回で複数の自治体に寄付できる定期便が豊富に掲載されています。
冬の時期に不可欠な鍋セットは人気が高い返礼品です。
各地の有名な鍋料理が味わえるのが、この返礼品の魅力です。
内容は、石川県のとり野菜みそ鍋(能登ふぐ入り)、福岡県のホルモン鍋ともつ鍋、沖縄県のあぐー豚しゃぶ3種の食べ比べセットです。
福岡県那珂川町、福岡県大刀洗町、福岡県上毛町「冬のボリューム定期便」
ふるさと納税額 40,000円
福岡県の3つの自治体から、お正月に重宝する食材のセットがもらえます。
数の子(500g)は味がついているのでそのまま食べることができ、おせち料理に使えます。
辛子めんたいことのセットです。
九州産この華牛の切落しは、赤身と脂身のバランスが良い薄切り肉で、合計1.2kgも入っています。
黒豚入り味付き餃子は、150個入りです。
まとめ
ふるさと納税定期便について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ふるさと納税定期便は返礼品が定期的に分けて届くシステム
- 一度に届くより保管面などで便利であり、控除の手続きも簡単
- 売り切れや内容が変更になることもあるので、理解した上で申し込むこと
ふるさと納税定期便は返礼品が決められた回数分、定期的に届けられるシステムです。
返礼品が分けて届けられるので保管や消費に困ることが少なく、届く時期も事前にわかり、控除の手続きも一度に済むなどのメリットがあります。
数量限定や季節限定による売り切れや内容変更の可能性もあることを理解した上で、ふるさと納税定期便を上手に活用しましょう。